2009年6月号 大豆のパワー

大豆のパワー毎日の食卓の中で、大豆を使った食品はどれくらいあるでしょうか。豆腐、納豆、油揚げ、豆乳をはじめとして、調味料の醤油、味噌の原料にもなり、日本人には欠かせないものとなっています。このような加工食品のほかにも、夏になるとビールのおつまみに美味しい枝豆も、大豆の成長過程で未熟なときに収穫したものです。

大豆製品の栄養成分は、小豆などの他の豆類と比べるとたんぱく質、脂質が多く、炭水化物が少ないのが特徴です。なかでも注目される成分は、たんぱく質とイソフラボンがあげられます。まず、たんぱく質は肉や魚と同じように、体内で合成できないリジンやトリプトファンなど必須アミノ酸をバランスよく含むため、昔から「畑の肉」と呼ばれています。さらに米国の臨床実験では、大豆たんぱく質がLDLコレステロールや中性脂肪を低下させることが明らかになり、血清脂質を改善し動脈硬化を予防すると言われています。

次に、最近の健康ブームの中で話題となっている微量成分であるイソフラボンは、ポリフェノールの1つで女性ホルモンのエストロゲンに似たような作用があり、動脈硬化や骨粗鬆症の予防、更年期障害の軽減作用があると考えられています。しかし強化食品やサプリメントでの採りすぎにより、中毒症状などの悪い影響が出ることもありますので、食品からとることが望ましいと言われています。また、その他にも食物繊維、ビタミンE、B群、カリウムやカルシウム、鉄などのミネラルも豊富に含まれています。

外食やコンビニ食中心の食事は大豆製品が不足しがちになります。取り入れ方のポイントは、1日1回は味噌汁に豆腐や納豆などを揃えた和食の献立を心がけることです。また豆乳をミルクの代わりに朝食や小腹がすいた時の間食にしたり、スープやソースなどの料理に利用しても気軽に取り入れることができます。

大豆の名前の由来である「大いなる豆」のパワーを毎日の食卓に大いに活用して下さい。

女子栄養大学栄養クリニック 春日千加子

投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2009年05月15日 08:01 : 無断転載を禁じる