2009年4月号 かかりつけ婦人科医をもちましょう
この連載も最終回になりましたが、何かのお役にたてたでしょうか。
私が女性外来を開いて3年、下は10歳に満たない子どもから上は90歳を超える女性まで、ときには男性も診てきました。どこに行っていいかわからないときにまず受診してくださいと伝え「よろず相談」と言ったりしています。「何でも相談できて助かる」と言って下さる方も増えてきました。しかし、妊婦さんを診ている事情もあり、インフルエンザ・風疹・麻疹・おたふくかぜ・りんご病など空気による伝染性の場合は、内科を受診するようにアドバイスしています。
救急の場合はやむを得ないとは思いますが、日頃からかかりつけ医をもっておくと、いざ何かあったときにあわてなくてすむのではないでしょうか。
ヨーロッパでは家庭医をそれぞれがもち、まずそこで相談します。必要があれば、家庭医が専門医を紹介するというシステムです。日本でも家庭医(ホームドクター)をつくろうという考えも出てきています。家庭医は、内科・小児科・外科・婦人科・皮膚科・眼科・耳鼻科などたくさんの分野での知識が必要となります。小さいころ近所の病院で、何でも診てもらったという体験をもつ方もいるでしょう。しかし、近頃は何でも診られる医者が少なくなりました。
私の専門分野は婦人科分野ですが、月経不順・月経痛・月経前症候群など月経に関すること、子宮がん・乳がんに関すること、妊娠・避妊など結婚前に知っておくこと、検査しておいた方がいいことなど、婦人科だけでも扱うことがたくさんあります。幸い婦人科は女性医師が多くなってきています。また、妊娠・育児など家庭をもって仕事を続けられるということから、クリニックを開業される女性医師も増えています。女性医師であれば検診や受診に抵抗感が少なくなると思いますので、このようなクリニックを活用することをおすすめします。大きな症状が出る前に、「ちょっとこのところ調子がよくないな」というときに相談できる、かかりつけ婦人科医をもつことは、婦人科に関することだけではない一般的な体の相談などもでき、1人で悩まなくてもすむことがたくさんあると思います。
どうぞ自分に合う、かかりつけ婦人科医をみつけてください。
アイル女性クリニック 院長 加藤季子
投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2009年03月16日 11:26 : 無断転載を禁じる
