2009年2月号 妊娠について

妊娠について妊娠は、子宮だけではなく全身に変化が起こります。全身で1人の人間を育てるためにがんばっているといえるくらいです。体重の増加、乳房・子宮の発育は目に見えますが、心臓・肺・腎臓・肝臓など目に見えないところでも変化が起きています。

妊婦さんの痩せすぎや肥満も影響します。とくに体重の増加について厳しく言われていますが、それは妊婦さん自身の心臓・肝臓・腎臓への負担を軽くするためなのです。たとえば15kg体重が増加すると24時間その重さを抱えていることになります。すると腰痛や肩の痛み、心臓への負担から動悸、むくみなどの症状が出てきます。よく「太ると病院で叱られる」と耳にしますが、叱るのではなく、アドバイスをお伝えしているつもりなのですが・・・。しかし最近はこれが逆効果になり、体重の増加を過剰に気にする妊婦さんも出てきました。ダイエットのし過ぎは将来子どもが肥満児になるという調査もでています。何事も適度が大切です。

また、単に体重の変化だけでなく、鉄分・カルシウム・葉酸の摂取も必要です。鉄分・カルシウムは通常の1.5倍は摂取するように指導しています。

妊娠・育児は一生のうちの一部ですが、人間を育てていく大きな仕事ではないでしょうか?そうすると毎日摂取する食事、薬、環境などについても安易に考えられなくなると思います。

妊婦検診をしていて思うことは、病気は早期発見・早期治療が一番です。そのためには、妊娠初期は1カ月に1回、後期になると2週間に1回、10カ月に入ると1週間に1回の検診のとなります。妊娠後期の方が、異常が起きやすいため検診期間が短くなるのです。

今は母性健康管理指導事項連絡カードといって、病院で必要事項を記入してもらうと、通勤時間の変更・仕事時間の短縮・休職などが取りやすいようになりました。妊娠・出産は女性の権利です。無理をして本人や子どもへの影響が出ないうちに対処することです。

検診の費用の問題で受診しない人もあり、2008年度より地方自治体の妊婦検診の補助券が2回だったのが、最高14回まで発行されるようになりました。

アイル女性クリニック 院長 加藤季子

投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2009年01月15日 08:00 : 無断転載を禁じる