2008年1月号 全国の健保組合が総決起 「政管健保への国庫負担肩代わり案」の断固阻止を決議

平成19年度健康保険組合全国大会

基調演説11月14日、東京国際フォーラム(東京・千代田区)において平成19年度健康保険組合全国大会が開催されました。副呼称を「国庫負担肩代わりを断固阻止する総決起大会」と銘打ち、全国から健保組合関係者約4000人が集結しました。

現在、厚生労働省では、20年度政府予算における社会保障関係費の歳出削減策を検討しています。その1つとして示されているのが、政管健保への国庫負担削減と、それに伴い健保組合など被用者保険間の財政調整で財源を捻出する「肩代わり案」です。大会では「肩代わり案」の断固阻止と、撤回を求める決議を全会一致で採択しました。

厚生労働省は、「肩代わり」による影響額の粗い試算を示していますが、それによると、仮に65歳未満の人の医療費の2分の1を財政調整の対象とした場合、見込まれる健保組合全体の負担増は、何と1900億円(満年度)。その金額は、健保組合の被保険者1人あたり年間1万2000円強の保険料引き上げに相当します。もしも「肩代わり」となった場合には、多くの健保組合が保険料率を引き上げざるを得なくなり、皆さんの生活に与える影響も決して小さくはありません。

健保組合など各保険者は、自主・自律を基本とする医療保険制度の枠組みのなかで、加入者の皆さんの健康の保持増進のために懸命な運営努力をしています。財政調整による「肩代わり案」は、そうした保険者の自助努力を阻害し、国民皆保険体制の存続を危うくするものなのです。健保組合・健保連は、単に国の歳出削減のための「場当たり策」として示されたこの案を断じて受け入れることはできません。

大会では「肩代わり案」の断固阻止のほかに、●高齢者医療制度施行に伴う実効ある激変緩和措置の実施、●特定健診・特定保健指導の円滑実施に向けた支援、●患者中心の医療の実現と国民が納得する診療報酬改定―の各スローガンも併せて採択しました。

これから年末にかけて、20年度予算編成に絡む「肩代わり案」に加え、次期診療報酬改定をめぐる議論も山場を迎えます。健保連は今大会の決議内容を踏まえ、総力をあげて政府に納得のいく対応を求めていきます。

健康保険組合全国大会スローガン

  1. 保険者機能を喪失させる国庫負担肩代わり案の断固阻止
  2. 高齢者医療制度施行に伴う実効ある激変緩和措置の実施
  3. 特定健診・特定保健指導の円滑実施に向けた支援
  4. 患者中心の医療の実現と国民が納得する診療報酬改定

投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2007年12月15日 08:02 : 無断転載を禁じる