2007年11月号 目が疲れ頭ボンヤリ

しのびよるOA症候群

しのびよるOA症候群Yさんは40歳、ある音響メーカーの技術課長です。細身の長身ながら健康状態は良好、パソコンがメシより好きなテクノ人間です。そのYさん、昨年の秋頃から急に体の不調を覚えました。最初は目の奥が重苦しく疲れ、視力がかすみ、マブタがピクピク。次いで肩、首、腰、腕の筋肉が痛むようになりました。精神的にも不愉快な日が続きます。頭がボンヤリして考えがまとまらず、無性にイライラします。夜は眠れぬまま朝を迎えることもあります。いつかテレビの医学番組で見たウツ病そっくりです。そこでYさん、意を決して近所の病院の精神・神経科へ出かけました。そこの担当医は、Yさんの話をよくよく聞いた上で、ウツ病ではなくテクノストレスによる心身の異常、つまり「OA症候群」(オフィス・オートメーションによる異常)と診断、とりあえず長期の休暇をとり休養すること、機械ではなく人間や自然を相手にする趣味を持つようにすすめてくれました。

ではOA症候群ですが、専門医のお話では、まずOA機器から受ける精神的な慢性疲労が溜まり心身の異常として現れるのだそうです。たとえばコンピューター操作や、VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル装置)に接する人の場合は、目の疲れのような肉体的な症状が表れるが、プログラマーやシステムエンジニアなどソフト部門の場合は、肉体よりも精神面の障害が根深く、時には人格まで変わることもあるとか。具体的にはさきほどのYさんの自覚症状のほか、耳鳴り、動悸、息切れ、不安感、強迫感、過食などの症状も加わるそうです。

罹りやすい人は、

  1. OA機器大嫌い人間が業務命令で使わなければならない、
  2. 嫌いではないが先端技術について行けない、
  3. OA機器がメシより好きでのめり込んでしまった、

など三つのタイプがあるようです。予防のためのチエックポイントは、

  1. 仕事上の小さなミスも気になる、
  2. 指示や操作を間違いやすい、
  3. 孤独感が強く仕事に希望が持てないなど。

こんなきざしが見えたら早いうちに精神科医に相談しましょう。

投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2007年10月15日 08:00 : 無断転載を禁じる