2006年3月号 中年女性が狙われる

毎朝手がこわばる

女性の手J子さんは37歳。夫と子供2人の4人家族の主婦です。健康で明かるく、カゼで寝込んだこともありません。

そのJ子さん、昨年4月頃から毎朝起き抜けに、両手がなんとなくこわばり、朝食の支度が手ぎわよくできないことに気付きました。例えばリンゴの皮もうまくむけないのです。でもこうした違和感は、昼前にはウソのように消えてしまいます。

ところがそれから約1ヵ月後、こんどは両手の指先から2番目の関節が、どれも腫れて痛み、今まで感じたことのない全身のだるさがやってきました。そんな或る日、雑誌で「慢性関節リュウマチ」の記事を読み愕然としました。なんと自分とそっくの症状が書いてあるではありませんか。

そこでJ子さんは翌朝、その記事を頼りに近くの大学病院の「リウマチ外来」へ出かけました。病院での診断はやはり慢性関節リウマチ。そして初期ということでアスピリンなどの消炎鎮静剤と抗リウマチ薬(免疫調節剤)の療法を受け、現在はふつうに家庭生活を送れるようになりました。この慢性関節リウマチ、一体どんな病気なのでしょうか。

多くの専門医の話では、「何らかの原因で、関節の内側にある滑(かつ)膜(まく)(関節を動かすための膜)に炎症が起こり、滑膜が異常に増殖する病気。炎症はやがて軟骨や骨を破壊し変形、動かすことができなくなる。何らかの原因とは、まず体質的な要因に加えて、ウイルスなどによる刺激、次いで異常な免疫反応が起こり、自分の体を攻撃する抗体(リウマトイド因子)が現れ、それが関節をおかす」というのが現在最も有力な説だそうです。

罹りやすいのは30代~50代の働き盛り。男1対女5と圧倒的に女性に多い病気です。昔は不治の病とされておりましたが、現在は早期発見・早期治療で十分社会復帰できるようになりました。早期発見の手がかりは、J子さんのように

  1. 朝の手のこわばり、
  2. 左右対称にくる関節の腫れと痛み、
  3. 全身の倦怠感

もしも思い当たる場合は、必ずリウマチの専門医を探して受診してください。

投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2006年02月15日 18:31 : 無断転載を禁じる