2005年12月号 冬野菜の大根で健康づくり
今が旬の大根の原産地は地中海です。それが中国に渡り、日本には弥生時代に伝わったといわれています。クセのない味が人気の大根は、日本の野菜のなかで作付け量、生産量とも1位です。
野菜というと、βカロテンが多く、抗酸化作用が高いことから色の濃い野菜が注目されていますが、最近は大根のように白い野菜も注目を浴びています。
その理由は、白っぽい野菜には免疫を高める働きがあることがわかってきたためです。
動物実験の話ですが、マウスに野菜を与えると、血液中の白血球やTNFという物質を増やすことがわかりました。
白血球というのは、免疫機構を担う細胞で、体外から侵入する異物を処理して感染症を防いだり、ガン細胞などを処理したりする働きがあります。またTNFは白血球が作るサイトカインという生理活性物質の一種で、ガン細胞を殺したり、ウイルスをやっつけたり、免疫系を刺激し、発熱、睡眠、痛み、食欲などを調節する働きがあります。
大根は、このTNFを生み出す働きを大きくし、生で食べても加熱して食べても効果はそれほど変わらないことが分かっています。
その上、大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれるため、胃が疲れた時には消化を助けてくれる働きもあります。またビタミンCを含むので、この面でも免疫を高めるのに役立ってくれそうです。
大根の料理は大根おろし、おでんやみそ汁の具、煮物、サラダ、漬け物とバラエティーに富んでいますし、旬の時期ですと値段もお手頃です。
この冬は、風邪やインフルエンザの予防のためにも、睡眠や手洗い、うがいとともに冬野菜の大根をたっぷり食べてみませんか。
新出 真理
(ヘルスサポート研究会カナン代表・管理栄養士)
投稿者 セメント商工健康保険組合 : 2005年11月15日 09:01 : 無断転載を禁じる
