2007年12月号 トンカツ食べると背中が痛む

隠れていた胆石症

トンカツ食べると背中が痛むS子さんは43歳、若い頃から健康で自他共に許すグルメおばさん。御主人と二人でおいしい店を探しては食べ歩くのが趣味です。
ところが昨年春頃から、テンプラ、トンカツ、中華料理といった油っこい物を食べると、決まって上腹部右寄りから背中にかけて鈍い痛みを感じるようになりました。

そこで近所の病院の二日間ドックに入って検査を受けたところ、血中コレステロール値も中性脂肪値も高い高脂血症と、直径1.7センチもある大きなコレステロール胆石らしいものが見つかりました。
病院の担当医は、高脂血症を放っておくと近い将来なんらかの生活習慣病が始まるし、胆石症の発作の可能性もあると警告、とりあえず内服薬で様子を見ることになりました。

では胆石ですが、これは肝臓が分泌する消化液である胆汁の成分が固まったもの。大ざっぱに分けると淡黄色のコレステロール石、黒褐色のビリルビン石、それらの混合石の三種があります。
胆石症発作の典型的な症状は、胆汁の溜まり場である胆のうの位置に当たる上腹部が、ある日突然痛み出し、38度以上の発熱・悪心・嘔吐をもよおします。
続いて黄胆が現われ、白目が黄色く、煮出した番茶のような濃い色の尿が出ます。
でも中には、サイレントストーン(沈黙の石)といってウズラの卵ほども大きいのに自覚症状ゼロとか、S子さんのように油物を食べたり、深酒をした後だけ鈍痛を感じる場合もあります。
ただし沈黙の石もいつ暴れ出すか分りませんので主治医と相談の上、治療法を選択したいものです。

治療には薬物療法もあるが、主流は手術で胆のうごと胆石を取り除くこと。昔はすべて開腹で行なわれましたが、現在は内視鏡手術が進歩して一般的になりました。
この場合は約一週間で退院できます。胆石症に罹りやすいのは40歳以降の太り気味の人で約10人に1人が石持とは専門医のお話。
とくにコレステロール石は圧倒的に女性に多く、それもなぜか色白の美人に多いとか。

予防は生活習慣病と同じでまず太り過ぎないこと、とくに動物性の脂肪の食べ過ぎはいけないようです。

投稿者 : 2007年11月15日 08:00 : 無断転載を禁じる