2005年9月号 ツワリが戻ってきた

─妊娠中毒症に御用心─

Iさんは35歳、東京近郊に住み、仕事を持つ元気な主婦です。でも第二子を身ごもった3年前、妊娠20週を過ぎた頃、かなり重症の妊娠中毒症を起こしました。

その時の症状は、まず一たん治まったツワリがまたぞろ戻ってきたことから始まりました。ツワリ(妊娠悪阻(おそ))とは、自律神経の感受性が一時的に過敏になり、悪寒・嘔吐に悩まされる状態。大部分の妊婦が経験するが、妊娠第6~8週までの間に自然におさまるものです。

そこで「変だなぁ」と思っていたところ、さらに胃痛・異常な足のムクミ・頭痛・目がチカチカして物が二重に見えることに気付きました。これはただごとではないと感じたIさん、かかりつけの産婦人へ行ったところ妊娠中毒症と診断され、即日入院となった次第。

これは手遅れになると動脈硬化から心臓・腎臓がおかされ、脳出血、肺水腫・早期胎盤剥離で命を落としたり、重大な後遺症を残す怖い病気です。

起こしやすいタイプは

  1. どちらがというと背が低く太っている人、
  2. 血圧が高め、
  3. 糖尿病の気がある、
  4. 双生児その他多胎妊娠の気がある、
  5. 双生児その他多胎妊娠の経験者、
  6. 高齢出産など、

予防は、

  1. 塩分・水分を控える食事療法。
  2. 食後1時間は必ず横になって休息する、
  3. 仕事を持つ主婦の場合、帰宅してすぐ家事にとりかかるのはダメ。やはり1時間ほど横になって休息する。
  4. どんなに忙しくても定期検診を逃さず、ドクターの指示をキチンと守ること。

中でも2.の食後の休息は、肝・腎・胎児の血流量をふやすための重要なポイントです。

投稿者 : 2005年08月15日 00:00 : 無断転載を禁じる