2005年12月号 急に酒が弱くなった
食欲不振もあれば赤信号
Kさんは54歳、某中央官庁の部長です。名うての酒豪で、自他共に許すタフガイ。酒飲みなら誰でも気にする定期健診の血液生化学検査、AST(GOT)ALT(GPT)γ―GTPその他も毎年異常なしです。
そんなKさんですが、ここ1年ほど前から酒量がメッキリ減りました。それに昔はいくら飲んでも平気だったのに、最近は2日酔いするとボヤいております。
お酒つまりアルコールを処理する臓器といえば御存知「肝臓」。沈黙の臓器といって、よほど悪くならないと症状を現わさないといわれております。
でも、その人の酒量にもよりますが、つぎのような自覚症状が出た時は赤信号です。
- 毎度一升酒の大酒飲みだったのに、ある時点から日本酒500~600mlぐらいで悪酔い、2日酔いするようになった、
- 酒が今までのようにおいしくない、
- 酒はかなり飲めるが、肴が欲しくない、三度の食事が進まない、
- いつも全身がだるい、
- 右肋骨あたりが重い、
- 急に痔が悪化したなど。
もしも思い当たるフシが一つでもある時は、中でも③がある時は、とりあえず三週間禁酒してみてください。
それで回復するならともかく、相変らず調子が良くないようなら、早いうちに肝臓の専門医のいる病院を探して受診しましょう。
そのまま過ごすと肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝、そして肝臓の細胞が死に、役立たずの硬い組織に置きかわる肝硬変、さらには肝臓ガンへと進む可能性が高くなります。とくにB型やC型の肝炎に罹ったことがあるとか、発病した覚えはないが、これらの肝炎ウィルス持ちの人は危険です。
投稿者 : 2005年11月15日 09:00 : 無断転載を禁じる
