2006年3月号 妊娠中に気をつけたい葉酸、ビタミンA、魚の食べ方

妊婦さん最近、「妊婦さんが食べ過ぎて太りすぎることは良くない」という知識が行き渡ったようです。とはいえ、体重が増え過ぎないように気にしすぎるあまり、日々育つ赤ちゃんに必要な栄養素等が十分とれなくても困りますね。

とくに、妊娠する前から妊娠初期にかけての時期は、必要なエネルギー量は微増ですが、赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐために、葉酸というビタミンを、食事や栄養補助食品から十分とることを、厚生労働省が勧めています。葉酸はほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜や納豆、豆乳などの豆類、オレンジやいちごなどの果物に多く含まれています。食事でとるなら、毎食小鉢2つ分の野菜料理を取るようにすると安心です。

逆にビタミンAは成長に必要ですが、とりすぎると小耳症や口蓋裂などのリスクが高まるとされています。レバーやうなぎ、あんこうのきもなどを、1日おきに食べてしまうといった摂りすぎは避けたいものです。但し、野菜からとるβカロテンは心配ありません。

また、魚介類は妊婦さんをはじめ、誰にでも毎日食べてほしい食品ですが、一部の魚介類では食物連鎖により蓄積したメチル水銀が赤ちゃんに与える影響を心配する報告がされています。影響とは、音を聞いた時の反応が1000分の1秒以下のレベル遅れが出るもので、影響があったとしても将来の社会生活に大きな支障があるものではないようです。しかし念のため、妊婦さんは次の魚介類に関しては目安以内にするよう、厚生労働省が勧めています。

目安量は一回量80gとして、バンドウイルカは2ヵ月に1回まで、コビレゴンドウは2週間に1回、キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラは週に1回、キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカは週に2回までです。あまり同じ種類の食品に偏らなければよいのです。

新出 真理
(ヘルスサポート研究会カナン代表・管理栄養士)

投稿者 : 2006年02月15日 18:37 : 無断転載を禁じる