2006年12月号 風邪と老化の予防に食べたい旬の野菜とは
風邪がはやってくるこの季節は、日々の食事からも風邪の予防を心がけたいものですが、風邪だけではなく老化の予防にも役立つ、今が旬の野菜とは何でしょう。ヒントはアフガニスタン原産の野菜。日本では東洋系の金時、大長、琉球、西洋系の五寸、三寸、ミニなどの種類があります。とれる時期は春、夏、秋、冬とあり1年中流通していますが、冬のものは夏に比べて香りや甘みが強くなります。特有の色は髪の色にも例えられ、この野菜の名前がついた小説や絵本もある、というともうおわかりでしょうか。答えは「ニンジン」です。
ニンジンやカボチャに特有のオレンジ色の色素でプロビタミンAでもあるカロテンは、ニンジンの英語名キャロットが語源です。カロテンは体内の脂肪に蓄積され、必要に応じてビタミンAに変化しますから、動物性のビタミンAに比べて過剰症の心配がありません。
またカロテンは、ビタミンAになると鼻や喉の粘膜を守るほか、抗酸化作用で体内の老化を防いでくれますから、旬でおいしいこの時期はさまざまな調理法で積極的に食べたいものです。
とはいえ、独特の色と香りで敬遠しがちな人がいるのも事実。そんな方には、ニンジンの甘みを生かした簡単な千切り和えやゼリーはいかがでしょうか。
千切り和えは、ニンジン適量を千切りにして少量の塩で軽くもみます。その後は、お好みで醤油とゴマ油、醤油とすりおろしたにんにく、ナンプラーと醤油、ゴマとマヨネーズなどで和えるだけです。
またニンジンゼリーは茹でたニンジンをすり下ろすかみじん切りにして、オレンジジュース、砂糖と合わせて味を調え、ゼラチン液で固めるだけです。味は穏やかなオレンジゼリー。保育園や小学校ばかりなく、大人にも人気のメニューです。
カロテンは油で吸収が良くなりますが、必ずしも料理に油を使う必要はありません。一緒に食べる肉や魚、調味料の油があれば胃で混ざり吸収が良くなります。エネルギーオーバーを防ぐことも考えながら、これらの料理を試してみませんか。
新出真理
(ヘルスサポート研究会カナン代表・管理栄養士)
投稿者 : 2006年11月15日 10:15 : 無断転載を禁じる
