2007年5月号 70歳未満の方の入院時の窓口支払いが軽減されます

高額な医療費を支払うときは事前に健保組合にご相談を

昨年の10月に引き続き、今年4月から医療制度の改正が行われます。

今回の大きなポイントは、高額療養費制度の見直しです。高額療養費制度は、医療機関での窓口支払いが高額になり、自己負担限度額を超えた場合、健保組合などの保険者に申請して超えた分について後から払い戻しを受ける制度です。

今回見直されるのは、70歳未満の方の入院時の高額療養費です。事前に健保組合に申請して「限度額適用認定証」の交付を受け、窓口での支払い時にそれを提示すると、支払いが自己負担限度額までですみ、窓口支払いの負担が軽減されるようになります(70歳以上の方はすでに実施)。この認定証がないと、従来どおり、いったん医療費の3割を支払い、後から払い戻しを受けることになりますので、早めに健保組合にご相談ください。

例:胃がんの手術で10日間入院したとき

もう1つのポイントは、出産手当金・傷病手当金の引き上げです。いままでは1日あたり標準報酬日額の60%が支払われていましたが、これからは標準報酬日額の3分の2に引き上げられます。ただし、これまでは退職して任意継続被保険者になった人にも支給されていましたが、支給されなくなります。同様に、資格喪失後の給付も見直され、多くの場合、6カ月以内に出産した人に支給されていた出産手当金も廃止されます。  

ほかにも4月からは、毎月の保険料算定の上下限が拡大され、ボーナス時の保険料算定の上限も見直されます。

さらに来年4月からは新しい高齢者医療制度が創設され、70歳から74歳の方の窓口負担が1割から2割に引き上げられる予定です。そして、本紙でも度々お知らせしていますが、40歳から74歳までの人を対象にメタボリックシンドロームに着目した新しい健診・保健指導が始まります。

給付と負担のバランスを見直しつつ、生活習慣病を予防して医療費の伸びを抑え、医療保険制度を将来にわたって持続的かつ安定的に運営するための重要な改正です。安心できる医療保険制度を次世代につないでいくためにも、改正の内容とともに、その趣旨にもぜひ関心をもってください。

投稿者 : 2007年04月13日 09:14 : 無断転載を禁じる