2005年9月号 健保連「新・提言」を発表

─改革実現へ向け、全力で取り組みます─

健保連はこのたび、来年の医療制度改革に向けた「新たな高齢者医療制度の創設を含む医療制度改革に向けての提言」(以下「新・提言」)を発表しました。この「新・提言」は、今年3月にまとめた内容に、健保組合の意見・要望や情勢の変化などを踏まえ新たな視点を加えたものです。健保連は今後、「新・提言」にもとづき、改革実現に向けた活動を行っていきます。

現在、高齢者や退職者にかかる医療費は、企業の健保組合などが負担する「拠出金」と公費によって支えられています。しかし、健保組合の場合、みなさんからお預かりした保険料の40%(平成15年度健保組合決算)がこの拠出金にあてられ、その重すぎる負担の解決が課題となっています。医療制度改革の大前提は、私たちの大切な財産「国民皆保険」を守ることです。そのためには、サラリーマンなどの現役世代や高齢者の方々、どの世代にもしわ寄せがない、無理のない仕組みが必要です。

こうした考えに基づき、「新・提言」において、健保連は一般医療制度とは別の「新たな高齢者医療制度」の創設を提案しています。これは、現役世代と高齢世代がともに新制度に加入して保険料を支払い、国庫負担などの公費と合わせて高齢者医療費をまかなっていくというものです。給付開始年齢は65歳以上とし、年金や介護保険と足並みをそろえます。国、現役世代、高齢世代が力を合わせて、「国民皆保険」を守っていく。これが、健保連の基本姿勢です。

改革実現に向けた活動の一環として、健保連は意見広告を出稿しました(平成17年7月22日・日本経済新聞朝刊)。そのなかで、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが、「医療制度が大変なことになっているらしい。我々一人ひとりが、もっと関心を持つべきじゃないかな。」と国民に呼びかけ、超高齢社会へ向けた医療制度改革の必要性を訴えています。いま、制度改革は山場を迎えています。制度が将来的に安定して持続可能なものになるよう、改革議論の行方に注目してください。

投稿者 : 2005年08月15日 00:00 : 無断転載を禁じる